基本理念(完全版)

欲・中庸・情報と権力の関係から考える

人間と欲

人は限られた一生の中で、幸不幸を味わう存在である。 しかし人は弱く、不幸や苦しみから逃れようとして、豊かさや強さを求める。

その心は「欲」となる。欲は原動力であり、それ自体に善悪はない。 しかし、欲が暴走すれば、自他と社会を不幸にする。

欲は否定すべきものではない。だが、制御されるべきものである。

社会思想と中庸

近代以降の社会思想は、欲の扱い方において大きく振れてきた。

  • 共産主義は「分け合うこと」に理想を見出した
  • 資本主義は「競争と独占」に価値を見出した

いずれも一面の真理を持ちながら、極端に傾くことで社会に歪みを生んだ。

社会に必要なのは、極ではなく中庸である。

本会は、いずれのイデオロギーにも与せず、バランスと現実性を重視する立場を取る。

国家と情報

国家は国民にとっての「家屋」である。

家屋には、防犯設備、通信設備、エネルギー管理などが必要であり、 それらの高度化は生活の保全と向上に資する。

同様に、国家における情報力の強化も、本来は国民生活を守るためのものである。

国家の情報力は否定されるべきではない。 問われるべきは、その使い道である。

しかし、情報が国民のためではなく、外部勢力や特定利益のために使われるなら、 それは家屋が住民ではなく他者のために使われることと同じである。

IT主権と構造問題

IT基盤もまた、国家情報機構と同様の構造を持つ。

  • 情報の集中
  • ブラックボックス化
  • 意思決定への影響力
  • 利用目的の不透明化

技術は中立でも、運用は中立ではない。

使うが、握らせない。

本会は、IT主権を単なる技術選定ではなく、統治と情報の問題として捉える。

結論:情報の均衡

本会の目的は、国家に対抗することではない。

国家の情報力と、国民の情報力の間に均衡を作ることである。

白紙委任なき国家運営。

国民が情報を持ち、理解し、判断する力を持つとき、 国家と社会は健全に機能する。